第38回 あおぞらの輪
【活動報告】第38回 あおぞらの輪
八木山の会の終わり際,Cocosでお昼タイム。おそらくは4人席に,参加者6人がぎゅうぎゅうになって座っていると,店内を食事を運ぶロボットたちがせっせと働いている。落ち着いて様々な話題について言葉を交わしていると,あのロボットたちについても触れられる。誰が言った言葉だったか忘れたが…
「実はあのロボット,誰かの生まれ変わりなんじゃ…」
ひぃぃ…😂,と黄色い悲鳴が上がる。前世が人間だった誰かが,今はココスの明るい店内で,反抗ひとつすることなく,従順に食事を運んでいる。↑のように見てみると,ロボットの身体に描かれた可愛らしいイラストもなんだか不気味である。
「実はロボット同士の階級があって,後輩は先輩に逆らえないんじゃ…🤔」
「料理を運ぶ順番なんかも,裏で話し合って決めているかもしれませんね🤭」
「仕事量に応じて,ポイントが溜まっていくと,何かご褒美がもらえるんじゃ😆」
「なんで1体1体音楽が違うんだろう…?🤔」
各々が好き勝手言ってる。妄想は止まらない。ちなみに,初対面の方もいる。誰かことばを重ねる度に,ロボットの存在の裏に,重層的な世界が立ち上がってくる。実は彼らにも家族がいて,実は巨大なコンピューターが一括で支配していて,実は日本転覆を企むための下積みをしていて,実は休みの日は恋人と出かける約束をしていて…。ただのロボットに「設定」や「物語」が私の中で付与されていく。
そういえば会の中で,ある方がこんな作品を紹介していた。
● 青山美智子「人魚が逃げた」(PHP文庫)
ある3月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚が、いなくなってしまって……逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め——。
そしてその「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。12歳年上の女性と交際中の元タレントの会社員、娘と買い物中の主婦、絵の蒐集にのめり込みすぎるあまり妻に離婚されたコレクター、文学賞の選考結果を待つ作家、高級クラブでママとして働くホステス。
銀座を訪れた5人を待ち受ける意外な運命とは。そして「王子」は人魚と再会できるのか。そもそも人魚はいるのか、いないのか……。 【PHP研究所】
もし仙台の街の一角で,生の「王子」を見かけたら。しかも「王子」は,「人魚が逃げた」ことにご執心の様子。そんな「王子」が,街なかの一角で,ぽつんと所在なさ気に佇んでいるのだとしたら。
今の私たちは,そんな「王子」の存在を異様と感じるのか。もしかしたら面白がってSNSに上げてしまうか。それともなんかのコスプレだと思って気にすら止めないのか。仙台の街なかだと「コスプレ」は大いにあり得るしなぁ。
なんなら、普通の格好をしているあのひとも,実は「童話」から出てきて誰かを探しているかもしれない。
※ちなみに,↑の本の表紙のデザインが素敵らしく,銀座の一角にちゃんと「王子」と「人魚」がいるらしい。
妄想は止まらない。
📚あおぞらの学び舎📚
#あおぞらの学び舎 #あおぞらの輪 #読書 #対話 #哲学 #自分づくり #自分らしく #学び続ける #生涯学習 #学ぶ楽しさ #学ぶ意味 #自己 #自己肯定 #自己実現 #ことば #アトリエ #仙台市 #山元町 #川崎町 #田村市
八木山の会の終わり際,Cocosでお昼タイム。おそらくは4人席に,参加者6人がぎゅうぎゅうになって座っていると,店内を食事を運ぶロボットたちがせっせと働いている。落ち着いて様々な話題について言葉を交わしていると,あのロボットたちについても触れられる。誰が言った言葉だったか忘れたが…
「実はあのロボット,誰かの生まれ変わりなんじゃ…」
ひぃぃ…😂,と黄色い悲鳴が上がる。前世が人間だった誰かが,今はココスの明るい店内で,反抗ひとつすることなく,従順に食事を運んでいる。↑のように見てみると,ロボットの身体に描かれた可愛らしいイラストもなんだか不気味である。
「実はロボット同士の階級があって,後輩は先輩に逆らえないんじゃ…🤔」
「料理を運ぶ順番なんかも,裏で話し合って決めているかもしれませんね🤭」
「仕事量に応じて,ポイントが溜まっていくと,何かご褒美がもらえるんじゃ😆」
「なんで1体1体音楽が違うんだろう…?🤔」
各々が好き勝手言ってる。妄想は止まらない。ちなみに,初対面の方もいる。誰かことばを重ねる度に,ロボットの存在の裏に,重層的な世界が立ち上がってくる。実は彼らにも家族がいて,実は巨大なコンピューターが一括で支配していて,実は日本転覆を企むための下積みをしていて,実は休みの日は恋人と出かける約束をしていて…。ただのロボットに「設定」や「物語」が私の中で付与されていく。
そういえば会の中で,ある方がこんな作品を紹介していた。
● 青山美智子「人魚が逃げた」(PHP文庫)
ある3月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚が、いなくなってしまって……逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め——。
そしてその「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。12歳年上の女性と交際中の元タレントの会社員、娘と買い物中の主婦、絵の蒐集にのめり込みすぎるあまり妻に離婚されたコレクター、文学賞の選考結果を待つ作家、高級クラブでママとして働くホステス。
銀座を訪れた5人を待ち受ける意外な運命とは。そして「王子」は人魚と再会できるのか。そもそも人魚はいるのか、いないのか……。 【PHP研究所】
もし仙台の街の一角で,生の「王子」を見かけたら。しかも「王子」は,「人魚が逃げた」ことにご執心の様子。そんな「王子」が,街なかの一角で,ぽつんと所在なさ気に佇んでいるのだとしたら。
今の私たちは,そんな「王子」の存在を異様と感じるのか。もしかしたら面白がってSNSに上げてしまうか。それともなんかのコスプレだと思って気にすら止めないのか。仙台の街なかだと「コスプレ」は大いにあり得るしなぁ。
なんなら、普通の格好をしているあのひとも,実は「童話」から出てきて誰かを探しているかもしれない。
※ちなみに,↑の本の表紙のデザインが素敵らしく,銀座の一角にちゃんと「王子」と「人魚」がいるらしい。
妄想は止まらない。
📚あおぞらの学び舎📚
#あおぞらの学び舎 #あおぞらの輪 #読書 #対話 #哲学 #自分づくり #自分らしく #学び続ける #生涯学習 #学ぶ楽しさ #学ぶ意味 #自己 #自己肯定 #自己実現 #ことば #アトリエ #仙台市 #山元町 #川崎町 #田村市