第40回 活動報告

あおぞらの輪
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【活動報告】第40回 あおぞらの輪

 とても嬉しいことに,新規の3名をお迎えすることができた第40回.いつもの頼りになるメンバーに加え,緊張しながらも新しい風を吹かせてくれる新規参加者の存在はとてもありがたかった.それぞれが別々の道を歩いてきたからこそ,別々の視点が交わされる「対話」がそれぞれにとって面白いものになってゆく.きっとこのさきも,様々な人たちが出たり入ったりしていきながら,この場所が在り続けるんだろうなぁ‥なんてことを考えながら.
 どのような言葉が産み落とされるのか?どのような考えに行き着くことができるのか?どのような時間を創ることができるのか?,今日1日,この場所で集まった7名で創り出される何かが至極楽しみである.

🗣「どこから『いなか』なのか?」

 ↑先日の哲学対話の問い.新規の方が,直前に行われた本紹介での流れを汲んで設定してくれたみたい.私たちは,どんな基準を以てして『いなか』か『とかい』かを判断しているか?例えば,これがあるから『いなか』,これがあるから『とかい』のような判断の線引きは存在するのだろうか?

◎人が少なければ『いなか』? 人が多ければ『とかい』?
・じゃあ東京にいる大勢の人が,秋田に移動したら?
 → 人がいなくなった東京は『いなか』? 人が増えた秋田は『とかい』?
・そもそも人がいなくなったら,『いなか』や『とかい』という概念は存在しなくなる.

◎これさえあれば‥
・「ジョイフル」「コメリ」「ホーマック」があるところは『いなか』.
・その地域の主な産業形態によってもお店が異なる.
・人が多様化すればするほど,それぞれのニーズはより複雑になっていく.
・ニーズが複雑になって行けば,マニアックな専門店も街中に増えていく.

◎新しいものを取り入れるメンタリティ
・東京に比べると,仙台には「新しい」ものが入りにくい.地方はその傾向がもっと強い.

◎視点によって‥
・秋田出身の私から仙台を眺めると『とかい』にみえるし,
 大阪から「宮城」を眺めると『いなか』にみえる.
 →『いなか』『とかい』は,相対的な言葉??

 いつもいつも,ここから深まりそうだ‥というところで「対話」が終わってしまう.(時間管理は永遠の課題)『いなか』か『とかい』かは,どうやら明確な仕切りがあるわけではなく,相対的な概念のようだ.秋田生まれの人が「仙台」の街中を眺めれば「とかいだ‥」と感じるし,「大阪」で働いていた人が「仙台」の街中を眺めれば「いなかだ‥」と感じるように.
 では一体どんな要素が,「ここはいなかだ‥」と感じせしめているのだろうか?
 本日も,問いのお土産を携えて,それぞれの帰途へとついていくこととなる.

 ちなみに,今回「あおぞらの輪」を行った研修室の階に,「秋田には何もない」という衝撃的なポスターがあった.どうやらミュージカルのポスターらしい.参加者(秋田県出身)の方も「そんなに秋田を卑下しなくても‥」と思わなくもなかったが,何故かこの文言に悲観的なニュアンスを感じなかった.
 「何もない」から「何でもある」のだろうか?

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