シャトルの行方、それは青春の軌跡

初心者・初級者 沢山います^^ 【東京バド】
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「カキーン!」あの乾いた音を聞くと、なぜか心が躍る。バドミントンを始めたのは、中学の部活だった。運動神経に自信があったわけでもなく、ただ友達に誘われたから。それが、人生を変えるきっかけになるとは、あの頃の私は知る由もなかった。 練習は正直、きつかった。基礎打ちでさえ、息が切れ、足はもつれる。先輩の厳しい声、顧問の熱血指導。汗と涙でぐしゃぐしゃになったユニフォームは、数えきれないほどの思い出が染み込んでいる。 それでも、続けてこられたのは、シャトルを追いかける楽しさ、仲間と笑い合った時間、そして何より、試合で一本取れた時のあの高揚感があったからだ。あの時、コートに響き渡る歓声は、今でも耳に残っている。 大会で勝った時の喜び、負けた時の悔しさ。色んな感情が、シャトルと一緒に空を舞った。一つ一つのラリーが、私たちの青春そのものだったように思う。あの頃は、ただひたすらにボールを追いかけていたけれど、今思えば、それは自分自身と向き合う時間でもあったのかもしれない。 大人になった今でも、時々ラケットを握る。学生時代のような熱量はないかもしれないけれど、あの頃と同じ、シャトルを追いかける純粋な楽しさは、変わらずそこにある。あのシャトルの行方には、私たちの、かけがえのない青春の軌跡が詰まっているのだ。