シャトルに人生を乗せて。~ある週末の物語~
週末、いつもの体育館でバドミントンをしていた。心地よい汗を流し、羽根の軌跡を目で追う。あの、予測不能な弧を描くシャトル。それが、なんだか人生みたいだな、なんて思ったわけです。 コートに立つと、みんな平等。経験者も初心者も、年齢も性別も関係ない。ただ、目の前のシャトルに集中する。時々、予想外のコースに飛んでいったり、相手の意表を突いた一打が決まったり。まるで、人生で起こるハプニングや、思いがけないチャンスみたいだ。 もちろん、練習通りにいかないことだってたくさんある。空振りしたり、ネットにかかったり。でも、それで終わりじゃない。すぐに拾って、また次のシャトルを打つ。失敗から学び、次はどうするか考える。これって、まさに人生の縮図じゃないか? そして、試合が終わった後の、みんなの笑顔。勝利の喜びも、敗北の悔しさも、共有できる仲間がいる。バドミントンを通して生まれる、温かい繋がり。それもまた、人生を豊かにしてくれる大切な要素だと思うんだ。 今日も、シャトルに人生を乗せて、コートを駆け回る。次にどんな軌道を描くのか、誰にも分からない。だからこそ、楽しいんじゃないか。そんなことを考えながら、また一本、ラケットを握りしめる。次の一打は、きっと、最高の軌道を描いてくれるはずだ。
